
早口言葉の日は、アメリカでは「Tongue Twister Day」と呼ばれています。11月の第2日曜日に開催されるイベントです。「ピーター・パイパーがピーマンのピクルスを1パック取った」という早口言葉がアメリカでは有名です。
今回は、そんな早口言葉の日を解説します。
友達と早口言葉で競い合うのも楽しいでしょう。友達や親子で早口言葉にチャレンジしてみては?
■歴史について
早口言葉は歴史を通じて人々を魅了してきました。日本でも言葉遊びとして親しまれています。アメリカの有名な早口言葉に登場するピーター・パイパーですが、彼は実在する人物です。ピエール・ポワブルというフランス人の園芸家がモデルになっています。
ある時、彼はオランダの貿易船からスパイスナッツのペッパーを盗みます。このエピソードが、アメリカで多くの人に愛されている早口言葉・言葉遊びの「ピーター・パイパーがピーマンのピクルスを1パック取った」に影響を与えたと言われています。
ピーター・パイパーの物語はさらに続きます。彼は、別のバージョンで恐ろしい人物に描かれているのです!
ハーメルンの町民は、町を荒らすネズミに困り果てていました。そんなときにピーター・パイパーが登場します。報酬をくれるのであればネズミを退治すると持ちかけたのです。そして町の人々はパイパーに報酬を約束します。
そしてパイパーが笛を吹くと、たくさんのネズミが集まってきました。ハイパーはそのままヴェーザー川まで歩き、ネズミを一匹残らず溺死させるのです。
しかし、ネズミ退治が終わったのにハーメルンの人々は約束を破ります。ハイパーに報酬を払いませんでした。
ハイパーは復讐を誓い、もう一度笛を吹きながら町を歩くのです。町に住む130人の少年少女たちは、笛を吹くハイパーの後に続いて、町の外へ出て行きます。そして、市外の山腹にあるほら穴の中に入って行くのです。そして、その穴は内側から岩でふさがれてしまい、ハイパーも子供たちも皆二度と戻ってくることはありませんでした。
なんとも不気味な物語です。
「ピーター・パイパーがピーマンのピクルスを1パック取った」という早口言葉も難しいのですが、それ以上に難しい早口言葉・言葉遊びがあります。それは「The sixth sick sheik's sixth sheep's sick.(6人目の病気の族長の6頭目の羊は病気である)」です。ギネスブックにも登録されているほど難しい早口言葉であるとされています。
日本人の場合は英語の発音練習にもなりそうです。舌がこんがらがってしまいそうな早口言葉、あなたも一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
■どうやって祝うの?
11月の第2日曜日のイベント、早口言葉の日を祝うためには、とにかくたくさんの韻を踏んだ本を読むことです。色々な早口言葉・言葉遊びを友達や家族と一緒に練習してみましょう。
早口言葉をかまずにうまく発音するためには、競争をおこなうと良いです。友達と、誰が一番うまく言えるかを競い合ったりするのも楽しいひと時となります。仲の良い人を集めて早口言葉大会を開催するのも一案です。