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アメリカでは毎年11月21日になると多くの人が感謝祭をおこなうためのディナーのメインディッシュであるターキーに、どんな詰め物をするか?と計画を始めます。今回は、そんな感謝祭のための「スタッフィング(詰め物)デー」をご紹介します!
■スタッフィングデーとは?
感謝祭は別名Thanksgivind Day(サンクスギビングデー)と呼ばれる国民の祝日で、アメリカ人にとって感謝祭は特別な日。感謝祭に間に合うように美味しいターキーの詰め物を作るための準備をする、という日がスタッフィングデーです。
スタッフィングというのはパン、ハーブ、玉ねぎやセロリを炒めたもの。それらを混ぜてターキーの中に詰めます。そして肉の表面にバターを塗ってオーブンでこんがりと焼けば完成!
アメリカではこの時期は、どこでも簡単にターキーが手に入ります。このターキーに詰め物をしていくため、スタッフィングデーと名付けられているのです。
■スタッフィングデーの歴史
天才料理人がターキーにニンニクや玉ねぎ、パンと組み合わせ、素朴なハーブを使用したレシピが誕生したことで、ターキーに詰め物をしたレシピが広まっていきました。
感謝祭ではターキーの中にどんな詰め物をするか?がとても重要で、多くの人がターキーよりも中身の詰め物を楽しみにしているほど。ターキーの周りにマッシュポテトを添えるレシピも定番です。
■そもそもなぜターキーを食べるの?
感謝祭の習慣は、アメリカに植民地を持つイギリスの移住者(ピルグリム・ファーザーズ)がきっかけです。
移住した1620年は寒波がとても厳しく、冬を越せず多くの人の命が奪われてしまいます。そんなとき、原住民だったインディアンのワンパノアグ族が食料を分け与えてくれたのです。そのおかげでピルグリム・ファーザーズは生き残ることができました。
そのときに分け与えてくれた食料の中にターキーがあった、かどうかは定かではありませんが、この感謝祭を皮切りに、ご馳走を食べるようになったといわれています。
またアメリカ大陸の中央から東海岸にかけては、七面鳥の生息域で多く捕獲できたのも、アメリカにターキー料理が普及した一つの理由です。感謝祭は、別名Turkey Day(七面鳥の日)と呼ばれるほどですし、期間中は大量のターキーが市場に出回ります。その中から二羽のターキーに恩を与え、助けるという行事も毎年、感謝祭の日の朝に開催されています。
このように、アメリカ国民にとってターキーというのは、長い歴史がある特別な食事なのです。
■スタッフィングデーでは何をするの?
スタッフィングデーは、詰め物に使う材料を計画する日ですので、事前購入する材料をリストアップしておきましょう。
・スタッフィングの試食会を開く!
感謝祭ディナーに最適なターキーの詰め物になっているか、味はどうか?などを知るためにも感謝祭の前にリハーサルがてら友達や家族を集めて味見をしてもらいます。
・リサーチする
美味しくて魅力的な詰め物は一体どんなものか?を、スマホやパソコンでリサーチしましょう。料理好きのブロガーなどのSNSをチェックして詰め物へのインスピレーションを受けるのも一案です。
■今からでも遅くない!クリスマス前の準備に♪
✔クリスマスの前に、ターキーの詰め物の料理を練習することができる
✔どの材料と味付けがターキーに合うか?を試すことができる
✔冷蔵庫の残り物を詰め物に使用して、無駄なく美味しく楽しめる
アメリカの感謝祭やクリスマスにとって欠かせないターキーの詰め物。日本ではあまり馴染みのない料理ではありますが、アメリカ流のお祝いを真似してクリスマスや誕生日などを過ごしてみませんか?お祝いの席にローストターキーが出てきたら、みんなをあっと驚かせることができるでしょう。