偶然の発見?放射線医学の父・レントゲン博士を祝う『レントゲンの日(11月8日)』とは


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病気の早期発見・予防・手術で必要になるレントゲン(X線)写真。医療分野においてレントゲン技術がなければ医療が成り立たないといっても過言ではありません。今回は、そんなレントゲンの発見と放射線医学の幕開けを祝う「レントゲンの日(11月8日)」について詳しく解説します。


■レントゲンの歴史

1895年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲン博士が発見したX線は、医療を大きく変えました。その発見にいたるまでの間、裏では医療分野で有用な100万以上の新しい技術も開発されました。レントゲン博士はX線を発見したことで、医学史上で最も重要な1人となったのです。

レントゲンの日は、発見された11月8日に制定されています。世界各国の放射線学会が、新しい医学を切り開いたレントゲン博士を祝います。日本でも様々な講座が開かれます


■X線の発見

1885年当時、誰も陰極線の正体をつかめずにいました。ヴィルヘルム博士は正体が知りたかったため、実験を開始。高電圧に対応できる放電管(ガラス管)を使用したところ、ガラス管の光り方に変化があることを見つけました。

ガラス管のスイッチを入れるとその場所が光り、スイッチを切ると発光が消えます。その光は物質を通り抜ける性質を持っており、なおかつ人の目には見えない光だったのです。

ヴィルヘルム博士は、蛍光板を発光させた正体が新しい未知の放射線に違いないと確信。この放射線に対し、未知数を意味する「X」と名付けました。


■X線は「光」の仲間?

X線は目に見えませんが、光の仲間です。紫外線や赤外線、放射線と似ており、これらは波長が異なっています。私たちの目で見ることはできませんが、電波やX線は全て、目に見える光(可視光線)の仲間なのです。

X線は密度の高い部分は通過できないことから、照射して影を撮影する方法が取り入れられました。

さらにレントゲンはバルカン戦争中にも活躍。兵士の骨折や銃弾、榴散弾(りゅうさんだん)の位置を突き止めるのに使用されました。現在では、病院以外に空港の手荷物検査や材料分析に活用されています。


■レントゲンの日を祝う方法は?

X線が発見された記念日である11月8日は、レントゲンの日として世界中で祝われています。

アメリカでは、放射線技師協会による『 National Radiologic Technology Week』があります。

日本では公共社団法人日本放射線技師会が、毎年11月2日~11月8日の一週間をレントゲン週間として制定。

レントゲンの日は、病院勤務者や、学生、一般人を対象とした展示会やイベントが開催されます。レントゲン写真の放射線量を最小限に抑える重要性を知ることもできるでしょう。


今や医療業界に欠かせないものとなったレントゲン技術。私たちの健康と生活は、学者の発見により支えられていることは間違いありません。

レントゲンの日には、レントゲン博士が医療・放射線の発展に多大な貢献をしたことを祝いましょう!