アメリカでは毎年11月に【ケーキを食べる日】があるってホント?


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■ナショナルケーキデー<国民のケーキの日>とは?

アメリカでは、毎年11月26日はナショナルケーキデーと呼ばれ、非公式ではあるもののケーキを食べる日と位置付けられているイベントです。ケーキが大好き!という方にとっては羨ましいですよね。

このナショナルケーキデーは、同じくアメリカで開催されるサンクスギビングデーやブラックフライデーと並んで、多くの人が楽しみにしているお祝い事でもあります。

ショートケーキやチョコレートケーキなど様々な種類、サイズ、色、デザインなどお洒落で可愛いケーキを見て、味わって楽しむことができます。視覚的に目を引くカラフルなケーキが多くあるため、InstagramやTwitterなどのSNSに映える写真を投稿して、「いいね」をたくさんもらうのにも最適なイベントです。


■そもそもケーキの歴史って?

古代ギリシャ時代に、人々は小麦を主食としており、小麦というのは人が生きるのに欠かせない大切なものとされていました。その時代は、小麦粉の生地にハチミツ・アーモンドを加えた甘いパンが主流でした。このパンがケーキの起源です。甘いパンを食後のデザートにする、というのが定着したのもこの時代。 

英語で「ケーキ」と呼ぶようになったのは西暦1200年頃のことです。古代ノルド語に由来されており、フランス語では「ガトー」、ドイツ語で「クーヘン」、イタリア語では「トルタ」など世界各地で呼び名が異なります。

古代ギリシャ式のケーキは古代ローマ時代を経てヨーロッパへと伝わっていき、10世紀頃にヨーロッパに砂糖が伝わり、イタリアを中心としてヨーロッパ南部で砂糖を用いたお菓子が作られるようになります。

13世紀のころにはフランスでアーモンドが入ったタルトが誕生。17世紀には現在のようなケーキが誕生します。古代ギリシャ時代には小麦粉にハチミツを加えただけの固いパンのようなものでしたが時代が変わり、パン生地にバター・卵を加えることで口当たりが良くなって、卵を泡立てることで現代のふんわりとした優しい口当たりのケーキへと変化していきました。

 

■ナショナルケーキデーはこうして祝う!

エキサイティングでとても楽しいナショナルケーキデー。このイベントを祝うための明確なルールというものは存在しませんが、一般的な祝い方をご紹介します。

★まずはケーキを焼きます。甘さや濃さなどは自分の好みに応じて調整。ケーキのデザインは凝ったものにして、自分の持っている創造性を大いに発揮しましょう!

ケーキというと普通は丸型や四角ですが、この日に関してはいつもと違う形のケーキにするのが決まりです。例えば、子供の頃に好きだった漫画のキャラクターの形、ハート形、星形、三角など。

また、家族や友達、近所の人と「ナショナルケーキデーコンテスト」と題して、誰が一番魅力的なケーキを作れるかを競い合うのも楽しいでしょう!

★ナショナルケーキデーを利用し、「ケーキを食べよう」「ケーキを買いに行こう」と言って、好きな人を誘うこともできます。

好きな人をデートに誘って告白したり、プロポーズなんてことも。

男性であれば、女子が喜びそうな甘い可愛いケーキをプレゼントしたり、女性であれば相手が喜びそうな味や見た目のケーキを手作りして家で一緒に食べたりなど。味よりも心を込めて作ることが何より大事です。

★ ケーキはお祝い事を想像させるので、いつでも人の心をウキウキさせ、楽しませてくれます。その楽しい気持ちを多くの人と共有することが大切です。

一人で過ごすのではなく、家族や友達とケーキを囲んで賑やかに食べましょう。

お祝いの日だからと沢山のケーキを焼いたのであれば、貧しい人たち、例えば孤児院に居る子供たちへ分けてあげると、さらに素敵なナショナルケーキデーになります。

ナショナルケーキデーは、必ずしも豪華に演出しないといけないわけではなく、小さなカップケーキでも良いのです。要は心の問題で、その日を多くの愛する人と一緒に共有して、愛を分かち合うことが目的なのです。

 

日本ではあまり馴染みのないナショナルケーキデーはイベントやパーティー好きのアメリカ人ならではのイベントです。こうしたイベントは、恥ずかしがらずに他の人に愛を分け与えたり、愛情を確かめ合う良い機会になるのではないでしょうか。クリスマス前の楽しみとして、日本でもぜひケーキの日を祝ってみませんか?