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日本人は黒髪の遺伝子を持っていますが、世界には様々な生まれつきの髪色が存在します。中でも赤毛は珍しいといわれる色味の一つです。その髪色に悩みと葛藤を抱えてきた人々が声をあげる日が、『赤毛の日』なのです。
赤毛というと、モンゴメリの『赤毛のアン』をイメージしますよね。本の中でもアンが赤毛について悩んでいるように、実際に海外では赤毛というだけでいじめにあう歴史がありました。
しかし、それはもう過去のもの。現在アメリカでは11月5日は『赤毛の日』と決められ、自分の髪の毛を愛するイベントがおこなわれています。
◆赤毛ってどういうもの?
赤毛を持つ人は、世界で2%未満とごくわずかしかいません。
その中には、アメリカのコメディ女優ルシル・ボール、監督・俳優のロン・ハワードなど著名人も少なくありません。絵画の巨匠ヴィンセント・ヴァン・ゴッホも赤毛であったといわれています。
さらにこんなユニークなデータもあります。
赤毛は遺伝子の突然変異によるものですが、その割合はアイルランドやスコットランドに多いといわれています。アイルランドやスコットランドに多い理由は、日照不足によりビタミンDが不足しがち。その体をサポートするために髪や肌の色素を薄くし、ビタミンをより多く吸収しようとしていると考えられているのです。
赤毛であることは美しさと同時に様々な困難も抱えています。彼らの素晴らしさを応援し、尊重するのがこの日の趣旨なのです。
◆赤毛の日はいつから始まった?
『赤毛の日』は、『How To Be Readhead(赤毛になる方法)』というWebサイトを立ち上げたAdrienneとStephanie Vendettiによって提出されました。二人はアメリカ生まれ、自然な赤毛を持つ双子の姉妹です。
彼女たちはこの日の定義をこのように述べています。
ー あなたが自然な赤毛であろうとヘアカラーによる赤毛であろうと、赤毛の日は「あなたの華やかで美しい赤い髪を祝うもの」です。 ー
また、姉妹は毎年11月5日に赤毛を最大限に祝うことを決定しました。StephanieもWebサイトで次のように思いを伝えています。
ー 私たちは、赤毛を愛することが国に認められる日を作りたかったのです。そして何より、この日は赤毛であろうとなかろうと、あらゆる女性が自分のユニークな個性を愛することを思い出させます。 ー
それ以来、ナショナルデイカレンダーは、毎年11月5日に祝賀を祝うことを公式に宣言。すでに4年目を迎えています。
◆『赤毛の日』の祝い方
➳自分らしいスタイルを表現する
あなたの髪を愛する特別な日です。私たちの髪は、生まれ持った美しいもの。自分の赤い髪が映える服を選んで1日を始めましょう。
➳自分をケアする
今日は髪、体、精神面のケアをしてください。美容室に行くも良し、家でくつろぐも良し。自分が癒される方法で1日を過ごしましょう!
➳他の赤毛の人と気持ちを共有する
赤毛であることに誇りを持ちましょう。そして他の仲間とコンタクトを取り、その素晴らしさを一緒に分かち合ってください。
➳楽しみ方は人それぞれ
何であれ、あなたの好きな方法で一日を過ごし、楽しんでください!
赤毛、ブロンド、黒髪と人の髪はそれぞれ生まれ持ったもの。憧れの髪色にするのも素敵ですが、自分にしかない色を大事にするのがこの「赤毛の日」の目的です。色や人種による差別がない世界こそ、本来目指すべき人の姿かもしれませんね。