ヘビーメタル好き歓喜のイベント!11月11日は「メタルの日」


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毎年11月11日は「メタルの日」です。

「そんなの知らないよ!11月11日はポッキー&プリッツの日でしょ?」と思う方、少しだけ世界の異文化に触れてみませんか?メタルの日の詳細を解説します!


■そもそも、ヘビーメタルって何?

あなたは、ヘビーメタルにどんなイメージを抱きますか?激しい、怖い、悲観的など様々な印象があると思います。

ヘビーメタルはイギリスから発祥した音楽ジャンルの一つで、ありふれたモノからの脱却を主張します。

激しいサウンドの過激な表現方法は、実は1960年代~70年代にデビューした様々なバンドがその要素を取り入れています。

源流は複数ありますが、より現代のヘビーメタルに影響を与えたバンドのアルバムが世に出たとき、攻撃的で孤独な歌詞や奇抜なパフォーマンスは、当時のロック界に衝撃を与えました。


メタルの日の歴史

メタルの日の歴史は、1984年のモキュメンタリー映画「スパイナル・タップ」のワンシーンから始まります。

この物語の中でヘビーメタル・ギタリストのナイジェル・タフネルが、「ボリュームの目盛りが11まであるアンプ」を考案します。

アンプのメモリは通常10までしかありません。ナイジェルは、そのアンプを「最高にパワフルである」という意味を込めた「Up to eleven」と形容しました。

現在も英語圏では、「Up to eleven」=「最大音量」という意味を持つ慣用句として使われています。

このナイジェル・タフネルのアンプ「11」がきっかけとなり、11月11日がメタルの日となったのです。


■メタルの日が祝われたのはいつ?

メタルの日が初めて祝われたのは、2011年11月11日。24時間の音楽チャンネルVH1クラシックでのことでした。番組ではメタルのライブや映画のほかメタル特番が組まれ、大きな話題を呼びました。

このジャンルは、工業労働者階級の人が多く住んでいた、イギリス北部および中部地域が発祥といわれています。ここでは多くの工場が、金属や鋼の加工をおこなっていました。人々は自己啓発や反骨精神を、“メタル”という音楽で表現したのです。

以降、ヘビーメタルは1960年代後半~1970年代前半に活躍したブラック・サバス、レッドツェッペリン、ディープパープルによって、ひとつの音楽ジャンルとして認められるようになりました。

「ヘビーメタル」はカナダ出身のロックバンド、ステッペンウルフの「Born to be Wild」(1968)の歌詞にも登場しています。1970年代の初期には、音楽評論家たちが特定の音楽スタイルを指す言葉としても使用するようになりました。


多くのメタルファンにとって、ヘビーメタルとは単なる音楽ではありません。音に込められた「魂の叫び」は、一種の宗教であり、生き様であり、哲学ですらあります。

過激なパフォーマンスと個性的なサウンドには、ヘビーメタルの歴史が如実に反映されているといえます。

メタルの日には、激しいロックナンバーでメタルの感性にふれてみませんか?