故人に思いをはせる日…メキシコ版お盆の「死者の日」をご紹介

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毎年11月2日にメキシコやラテンアメリカの国々で開催される「死者の日」のお祭りをあなたはご存知ですか?故人への思いを皆で語り合い、故人を思う日です。今回は、死者の日について詳しく解説します。


死者の日とは?

毎年11月1日~2日にお祝いされる、メキシコ版のお盆ともいえる日です。地元では「Día de Muertos(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」と呼ばれています。

死者の日は、メキシコ在住の人だけでなくアメリカやカナダ等に在住するメキシコ出身者の間でも同様におこなわれている伝統行事です。

11月1日が子どもの魂、11月2日には大人の魂が戻る日だとされています。

メキシコでは古くから、「死は生の延長線上にある」「死を受け入れて生を楽しもう」という死生観があったといわれています。一般的には、人が亡くなると肉体だけが残され、魂が第二の人生を送るか、魂が天に召されると解釈されています。


メキシコ版お盆の「死者の日」とはどんな風に祝うの?

派手に飾り付けをしてご馳走を用意する

死者の日には、オフレンダと呼ばれる祭壇を用意するのが一般的です。オフレンダは故人の写真や十字架、オレンジ色のマリーゴールドで華やかに飾られます。

※マリーゴールドを飾る理由※
マリーゴールドはメキシコ原産の花。現地では「死者を導く」と考えられ、別名「死者の日の花」とも呼ばれています。また、マリーゴールドと一緒にケイトウが飾られることも多いです。

また死者のご馳走とお酒のほか、パン・デ・ムエルト(死者のパン)やカラベラス(砂糖菓子で作られた骸骨)、キャンドル、果物、カラフルな切り絵などもお供えされます。皆が一緒になって、亡くなった家族や友人を讃えます。

おいしい食べ物や賑やかな音楽、花飾りで故人の魂を歓迎するのです。そうすることで亡くなった故人の魂が立ち寄り、死者の日のお祭りに参加すると信じられています。


顔に骸骨のペイントをする

死者の日の祭りを祝うために、メキシコ人は骸骨のフェイスペイントをおこないます。微笑む骸骨のペイントが一般的。微笑む骸骨は、死の瀬戸際におかれても人々は幸せであるべきだという象徴です。

死者の日の期間中、メキシコ人は笑顔のスカルを身につけ街を練り歩きます。


死者の日はハロウィンイベントではない

このお祝いの日はただのハロウィンイベントと誤解されやすいのですが、ハロウィンの催しではありません。

死者の日は「死は人生の一部であり恐れることはない」、そんな深い意味が込められています。

日本でも毎年8月になるとお盆の行事がおこなわれますが、死者の日は日本のお盆と似ています。ただ死者の日は、日本のお盆よりも賑やかで楽しいお祭りのようなイベントです。


祭壇について

映画「リメンバー・ミー」を見たことがある人なら、死者の日の祭壇について理解できるでしょう。

祭壇はオフレンダと呼ばれるものです。供え物には、故人が好きだった食べ物やお酒が置かれ、写真も飾られます。


死者の日は愛する故人に思いをはせ、故人を思い出して称えることが目的です。決して忘れてはいけない故人と共有した大切な思い出に浸れる日でもあります。

1年の中で最もメキシコらしいイベントである死者の日。カラフルで陽気な死者の日は、故人への深い祈りと愛が込められています。